060930 とーるのツーリングレポート そのF
 南アルプスの麓 静岡県井川地区 井川湖 山伏峠など

ホンダSL230 計約460km

鎌倉→湘南→小田原→箱根→清水→県道27号(安部街道)→井川ダム→井川大橋→井川雨畑林道→山伏峠(山梨県側に抜けれず)→勘行峰林道→井川→南アルプス公園線→静岡→(往路と同じ)

   朝、三時に起き、三時半には横浜を出た。箱根あたりで夜が明けた。ひたすら眠い。途中の国道1号線の富士PAのベンチでちょっと横になる。30分ほど寝たかな?頭がすっきりした。
   よし走ろう!バイクの居眠り運転ほど危ないものはない。朝、起きるときに、このまま寝とこうかなと迷った。まあいつものことだ。来て良かったと必ず思うだろうからと自分に鞭打って出てきた。雨だけ降らないでくれよなぁ。教訓その1「雨が降ればカッパは早めに着るべし」なあ横ちゃん!  

   静岡県清水市から県道27号線をひたすら走り、井川湖付近まできた。まだ9時半だ。
   「腹減ったなあ」と思いつつ店を探したが、まだこの時間にはどこも開いていない。あー清水あたりのコンビニでおにぎり買ってくればよかったなあ。
   27号線の峠を越えると井川湖が見えてきた。奥には南アルプスも。やっぱり来て良かった。中部の林道はくまなく走ったが、ここは来たことがない。南アルプスの東側だ。

   井川湖の特徴は水の色が緑色っぽいことだ。きっと何かが繁殖しているに違いない。湖の周りには2000m級の山々がある。そしてその奥には3000mを越える南アルプスの連峰がそびえている。今日は曇りだが、晴れていれば壮観だろうな。雪を抱いた連峰も見ごたえがあるに違いない。
   井川の集落が見える。まるで景色はスイスのようだ。ちょっと言い過ぎか!でもそれに近い。まだまだ近いところに綺麗なところがある。

  井川ダムと中部電力井川発電所が見えた。そうか井川湖はダム湖なんだな?どうりで水の色がきれいなわけだ。関係ないが、ダムを見るといつもゴジラを思い出す。ゴジラは東京タワーとダムをいつも壊すからだ。
   水の落ちる勢いで発電する・・・なんと素晴らしい。平和的だ。危険性がない。危険があるとすれば、ダムの上から飛び降りる人がいることぐらいか?おれが卒業した近大原子炉工学科はこの前、廃科になった。(-_-;)

井川のミニSLが見えた。(右の赤いやつ)これ走るのだろうか?下のSLはインターネットから取ったものだが、昔はこんなSLが走っていたはずだ。バイクもいいけど、SLの旅も情緒ありますね。最近は便利になりすぎていいものがなくなってきた感もある。バイクにしてもそうだ。ハイテクはあまり好きではない。2バルブ2気筒で十分。どんくさいが壊れないのがいい。自分で整備できるのが一番。自分の子供はおれが面倒みるっ!なんちゃって。

井川の駐在さん。えっこれパト?じゃないよね。おまわりさんの通勤車両かも。のんびりしてます。署に寄らないで出勤、帰宅?そんな生活してみたい。ジムニー欲しいなぁ。日本が誇る最強のクロカン。
あまり腹が減ったので、パン屋?雑貨屋?なんでも屋?でカレーパンとあんパンを買った。店のおばあちゃんが中で用事しているのが見えているのになかなか出てきてくれない。おーいばーちゃーん。まだ朝の10時ころです。

井川湖畔を走っていると井川大橋が見えてきた。面白そう。揺れるほど面白い。バイクで走れるかな?これは釣り橋です。けっこうがっしりしていました。車も通っていました。対向車がくるとバックするみたいです。おっかねー。
下の湖面を見ると鯉?がたくさんいました。ドブ川じゃないからボラじゃないよね。サビキを落してみるか?おれバカかな?
車が通ると必ず会釈してくれる。きっと誰にでも挨拶する習慣なんですね。

   東京にいると、隣で誰か死んでてもほったらかしみたいな空気がある。日本人の良さって田舎にくればまだ残っているのかもしれない。時間がゆっくりと流れている。おれも急がずゆっくり走ろうっと。
   さきほど、ばあちゃんとこで買ったカレーパンとアンパンを食った。ほら、カレーパンが焦げてるでしょ。包装もなんか地方色豊か。大丈夫かな?と思って食いましたが、結構両方ともうまかったのです。

この井川大橋を渡ってから雨畑井川林道に入って山梨に抜けようとするが、支線林道ばかりに入って一向に目的の林道に入れなかった。おかげで久しぶりにゴツゴツのダートを走った。SLで本格ダートを走ったのは初めてである。タイヤもオン寄りなのになかなか踏ん張ってくれた。タイヤで路面に食いつくという走りではなしに、サスで路面を飛んでいくという走りができるようになったからだろうか?SLはセロー同様、林道に帰ってくると生き返るようだ。

   もっと本格的な獣道をアタック走行とかするときはSLの良さが分かるに違いない。とにかく、峠があると、その向こう側が見たくてたまらなくなる。バイクが無理なときは歩いて上る。これをと登山という。
   やっとの思いで雨畑井川林道につながる支線林道を見つけたが、がけ崩れで通行禁止であった。昔みたいに無理して通って崖からバイクごと落っこちるのはゴメンだ。今日はロープとか滑車とか持ってきていない。  

   雨畑井川林道をどんどん登っていく。約1900メートル付近まで上ったときにまた工事(↑の写真)通行止め。でも行けるとこまで行ってみよう。車はダメだがバイクなら行ける所もある。
   山伏峠前で工事していたので、おっちゃんに聞いてみた。「ここをもうちょっと行くと峠で山梨に入るが、山梨側も工事で通れないんじゃないかな?バイクなら行けるかもわかんないから行ってみれば」と言って通してくれた。ここから山梨に抜ける道はここをいれて二本しかないのである。

何とか林道の山伏峠(↑の写真)まではたどり着いた。標高約2000メートルである。日本で2000メートルを越える峠はそんなに多くない。後は奥秩父の大弛峠と八ヶ岳の麦草峠だったかな?これで全部通った。天気さえ良ければ景色は圧巻なのに。
峠から山伏山(約2100m)の頂が見えていた。時間があれば登るんだけど、今日は山梨に抜けれないかもしれないから早く行こうっと。ここから頂は30分くらいである。(→の写真)

ガスがなく晴れていれば、下の写真のような景色が拝めるはずだった。南アルプスの3000m級の山々である。また今度来ようっと。(この写真二枚はインターネットで拝借しました)

   山伏峠を越えてどんどん降りていくと林道らしいダートになった。写真はフラットな箇所であるがガレている場所もけっこうあった。オフ車はダートを走らせてやらないと真価が分からない。オフ車の命はやはりサスだ。
   雨畑井川林道・・・20年前から走ってみたいと思いながら来ることができなかった。20年前はもっとガレてたのに違いない。きっとここもいつか舗装されてサンダル履いたおねえちゃんがハイクにやってくるに違いない。

   それは、いいことなのか悪いことなのか分からないが、私たちダートファンにとっては悲しいことである。
   結局、この後、工事のため林道を抜けることはできなかった。途中のおっちゃんに聞いたところ「しばらく工事で通れないで。下にはゲートがあるし、鍵がないと通れないわ」というものであった。こういう林道は台風や嵐があるといつも閉鎖されるのである。その後、また井川湖に戻りました。

   途中にあったそば屋の看板。うそだろう?と思うところに看板が立っている。車では入れないと思うような道の奥に店があった。ほんとにあったわ。バイクを停めて入ろうか、やめとこうかと迷っていると店主が出てきて「嘘みたいなところにあるでしょう?まあどうぞ入りなさいよ」だって。
   脱サラかなぁ?地元の人かなぁ?秘境の手打ちソバ。よし食ってみようか。ツーリングの面白さは郷土の発見にあるのだ。

   店内の写真は撮らなかったが、小奇麗にしていた。結構、地方からの客が来ているようである。かけそば500円、天ぷらそば1000円「今日からそば粉が新しくなりました」と主人の弁。そば粉が変われば味も変わるのかな?天ぷらそばを頼みました。おっちゃんは野菜を切るところから始めたようだった。
   はいお待ちっ!と言って出てきたソバは下の写真。結構ボリュームがあり堪能しました。ソバはつなぎがけっこう多く、おいしいと言えばおいし

いし、おいしくないと言えばおいしくないし、どっちかなあ。ソバの味も深いのである。四国でうどんで鍛えられたから、うどんの味は良く分かるようになったが、日本ソバはまだ修行不足かな?
この野菜の天ぷらは値打ちがありました。
   帰り際に、雨畑井川林道の情報を教えてあげました。聞くところによると、バイク乗りがよく林道の情報を聞きに来るとか。もの珍しさにみんな寄っていくようでした。食った後は、山梨側に抜けるのは無理と考え帰路につきました。

   南アルプス公園線で帰路に寄った「福養の滝」けっこう落差があり、圧巻です。マイナスイオンが一杯でていました。
   さてここから約160km。いっきに帰ろうっと。この日は、山梨で泊まろうと思ったが、道がないし、翌日は雨らしいので帰ることにしました。また、別の機会に身延から回って南アルプスの東側を北上したいと思います。
   それにしてもSLはよく走ってくれました。計460キロメートル。もうちょっと走れば大阪まで帰れる。次はどこに行こうかな?ツーリング季節もあと1ヶ月。寒くなれば温泉としし鍋が楽しみ。