061112 とーるのツーリングレポート そのH
  箱根 芦ノ湖 富士山外輪(明神が岳 三国山) 丹沢山脈など

ホンダSL230 計約300km + プチ登山3回(ストック付)

鎌倉→湘南→小田原→箱根新道→箱根スカイライン(途中プチ登山)→芦ノ湖見学→御殿場→県道147号線→三国峠→三国山頂上(プチ登山)→明神が岳頂上(プチ登山)→デッカイ富士山→山中湖→道志村→厚木→横浜

久しぶりに休みになったので、昨晩あれこれと考えて、神奈川の丹沢山脈あたりの紅葉を見に行くことにしていた。昨日(11/11土曜日)はすごい雨だったので、今日走れる のか心配だった。
朝の4時ころ外を見てみると、すごい風で、こりゃだめだわと思い、また寝てしまう。7時ころカーテンを開けてみると風もやんで晴れている。やばい!出るなら急がないと・・・ツーリングの掟は「朝は早く出ること」なのである。今日は強力な相棒を連れて行こう。

↑湘南から富士を見る。左は江ノ島

↓箱根最高峰の神山1438mと芦ノ湖

鎌倉から湘南海岸の道路に出ると、うわーっ、富士山がくっきり。なんだこれ。こんなに近くに見えるんだ。ここから富士が見えたのは東京に来て始めてのことである。しかも昨晩、雪が降ったらしい。こりゃ予定変更してあそこまでいこうっと。
大磯ロングビーチの横を走る西湘バイパスはハーレー軍団で一杯だった。何十台いるんだろうか?彼らよりも料金所に先に着かないと大変なことになる。まさかETCを取り付けているとは思

えないし・・・。SL230を110kmまで速度アップし全員を抜き去った。46000km走行の223ccには酷である。20w-50の硬さのオイルを入れていて良かった。普通のオイルだとヒートしているかも知れない。 エンジンが焼けたかな?と思ったが、箱根のイオウの匂いだった。
箱根峠から箱根スカイラインに乗る。ミーハーだが一度はいいだろう。250円だし安い(だがまた後で250円取られた)。箱根は結構な人であった。バイクも多い。綺麗にカスタマ イズされたリ

↑遊歩道(プチ登山道)から芦ノ湖を望む

↓遊歩道(プチ登山道)から芦ノ湖を望む

ッターバイクがスカイラインでコーナーリングを楽しんでいる。ちょっと騒音だ。集合管をつけているので 排気音がうるさい。バイクの団体も国産、ハーレー、BMW、ドカ、旧車、そして 、バイクだけではない、ポルシェ、オープンカーの団体もガンガン走っている。 「箱根で走る」というのはよく聞いていたが、ここのことだったのか?このコースはUターンできるので何回も行ったり来たりしている。野次馬も多い。 もうちょっとゆっくり走ろうよ。箱根スカイラインは、芦ノ湖の横を走ってい

る。そういえば芦ノ湖には昔、アッシーという恐竜がいたとかいないとか?ネス湖のネッシーにちなんでアッシーだったのだが、あの話はどうなったんだろう?
芦ノ湖スカイラインの際には遊歩道がある。観光地だからよく整備されている。ちょっと登ってみた。横が全部笹なので景色はいいし、周りの山も全部見える。いい天気だ。でも相変わらずバイクの排気音がうるさい。どうして排気管を変えるんだろう?上のパワーが上がっても下のトルク

↑芦ノ湖の遊歩道

↓芦ノ湖の遊歩道、結構勾配あります

が落ちるとおもうんだけどなあ。
急な坂道では、ストックを使ってみた。日本で言う「杖」である。あーッ楽だわこれ(この下の写真)。先日、奈良の大峰山(弥山〜八剣山)に登ったが、みんな使っていた。ちょっと調べてみると、今は二本使うのが主流らしい。ノルディックのスキーみたい。まあ足の筋力を手に分散してやるということなんだが、なんと下りにすごい威力を発揮するのである。というか、登りで必要とする筋力は日ごろから結構鍛えているが、下りの筋

力はあまり考えていなかったので、ちょっと弱くなっていたのかも知れない。バーベルをハーフで260kgを担ぐことはできても、山の下りで膝が笑っていては、それこそ笑われる。実用的な筋肉、筋力、それを考えさせられた。もうちょっと有酸素的な、また、持久的なこともやらないといけない。いつも思っていることだが、70歳を超えたバ

アちゃんでもしっかり下山しているところを見ると本当にそう思うのである。登山やマラソンしていい汗をかいている爺ちゃん婆ちゃんをみると清清しい思いがする。「一日一善」もいいが「一日一汗」もいいものだ。
箱根スカイラインから見た富士はデッカイが、冠雪の部分が雲で覆われていた。この富士を見るために各休憩所にはたくさんのギャラリーがカメラを向けていた。きっと家の近くから富士が見えたり、朝のテレビで「今日は富士が綺麗」という

ことを聞いて、飛んできたに違いない。かくいう俺もそうだから。みんな雲が動くのをじっと待っている。
富士はどこから見たら一番美しいか?どうやら山梨方面から見るのが美しいらしい。裾野の線と雪が一番だとか。
御殿場に入り、国道246を北上、静岡県小山町から県道147で山中湖方面に向かう。途中、富士が綺麗に見えるところで写真を撮ったが、てっぺんの雲はなかなかとれてくれない。

このあたりに住んでいる人は、天気が良いといつもこのような景色が見えているのか?うらやましい限りである。静岡に住んでいる人から聞いた話であるが、マンションなどでも富士が見える部屋は同じ造りでもちょっと家賃が高いらしい。これらの写真を見るとその理由がよく分かる。
神奈川県と静岡県の境に「明神峠」というのがある。標高は900mで、周りに1200〜1500mくらいの外輪山が点在している。その明神峠から三国山という山に登る登山道があった。早速登ってみ

た。登山道だが道はない。単なる傾斜である。でもまた婆さん一人が下りてきた。あの婆さんでも下りて来たのか?頑張らなくては!山登りする人の印象はといえば、頑固で、ちょっと変わっていて、ちょっと左系の人が多くて・・・というものだが、今もそうなんだろうか?今は関係ないかな?
死んだ父親が私が中学校の時に言った言葉がある。「登山部だけには絶対入るな」とうものである。理由は、遭難したときに周りに迷惑がかかるというものだった。父親は教師だったが、山が好

↑明神峠から神奈川の丹沢山塊を望む

↓三国山の頂上にて(富士方面は視界なし)

きで、何回もそのような遭難の生徒を見てきたのかもしれない。でも、空手部とか応援団に入るなとは言わなかった。だから親孝行???
不思議なことだが、先日、父親が夢に出てきてから無性に山に行きたくなった。変わりに行ってくれと言っているようだ。ああいいよ。時間ができたら一緒に行こう。今の背後霊はお父さんなのかもしれない。父さんは、今の私の歳まで生きることができなかったのである。さぞかし無念だったと思う。

三国山から視界の良さそうなお山が見える。明神が岳(パノラマ台)というらしい。行きたい!でも行くには、また登った分だけ別の道を下りて、また標高差300mくらいを登らないといけない。どうしよーかなーと考えているうちに半分くらい下りてしまった。ええーい行ってしまおうっと!
三国山からの下山道は、また道なしの傾斜であったが、パノラマ台への道は傾斜もゆるく、歩きやすかった。下の土は火山灰であった。四国にもこんな里山がたくさんあったなあ。

↑パノラマ台への道

↓パノラマ台(明神が岳)頂上

パノラマ台には神社の祠が祭られていた。ちゃんと拍手を打ってお参りしておいた。→
パノラマ台とはよく言ったものだ。360度の視界が開けている。下は山中湖、その左手は富士山であった。あー絶景を見るとしんどかった登りも忘れてしまう。箱根はバイクの音がうるさかったが、ここは風の音が強い。かすかに富士スピードウェイのレーシングサウンドが聞こえる。そういえば登ってきた反対の道を下りると、そこは富士スピードウェイである。また今度行ってみよう。

パノラマ台にいると急激に体温が下がってくるのが分かる。都市部より8度くらいは低いかもしれない。それにこの風だ。早く下りよう。
壮大な富士と山中湖に別れをつげ、一路下山した。下山したところからバイクの置いた場所までは、まださらに3qはある。てくてく歩く。日が暮れてきた。早く帰らないと明日は仕事だ。だから土曜日に行きたいのだが。なかなかうまくいかないものである。山が暮れるのは早い。見えていた神奈川の丹沢山塊が見る見るうちに夕日にそ

まっていくのが分かる。そうだ、今日はあそこに行こうと思っていたのだ。丹沢は、首都圏に近いので林道がほとんど封鎖されている。先程、箱根にいたような連中が事故を起こすためである。一部の心もとない連中のために、本当のバイク好きが泣きをみる。東京では、バイクだけが通れない道路もある。暴走行為が原因であるのは言うまでもない。俺は若いころからバイクは乗っていたが暴走だけはしなかった。コーナーを早く走れてもうれしくなかったからである。

そしてどちらかというと、バイクをバラバラにして遊ぶのが好きだった。オフロードが好きだったので泥だらけになったバイクをバラバラにして洗って組み上げるということを毎週繰り返していた。誰かが教えてくれるわけでもなく、本を読んで自分でやったものだ。昔は、バイクがいじれないと単車乗りとして一人前ではないという風潮が今よりは強く、早く一人前になりたくって何でも自分で修理した。人に言えないような恥ずかしい失敗もたくさんある。

タイヤのチューブを入れ替えるのに、三度続けてタイヤレバーでチューブを破ったり、エンジンオイルを抜いた後、ドレンボルトをつけないで上からオイルを入れたり・・・恥ずかしい失敗がたくさんある。バイク屋に出したほうが安くついたのではないかと思うような失敗は数え切れない。
一人で林道を走っていると、パンクしたり、エンジントラブルに見舞われるときがある。オフロードを走る人間はそれをクリアできなければならない。よく、山のなかでトラぶっているオフローダー

を助けてやったことがある。カッコだけは一人前だったが、何もできないライダーだった。俺はというと、その時、50ccのヤマハタウンメイト(ホンダのカブと同じようなもの。シャフトドライブだった)に工具を満載して走っており、考えられるトラブルには対処できるようにして走っていた。もう25年くらい前の話である。さすがに、その後、タウンメイトではサスが突き上げるので、セローを買ったが。このセローでは、関東のオフロード林道を全部走ったと思う。今、その林道のほとんど

はゲートで閉鎖されている。心もとないライダーが地元の人々に迷惑をかけたからであろう。
バイクで走るのが好きな人とバイクが本当に好きな人は意味が違うのである。
また、山登りスタイルからライダーに変身して、峠から降りてくると、四輪車がいっぱい停まっていた。みんな富士を見ている。そしてその半分は三脚にカメラを取り付けて何かの瞬間を待っているようだった。夕暮れの富士を撮りたいのだろうか?待っていたかったが、帰路がまだ150qく

らいあったので、写真だけ撮ってすぐにその場所を後にした。SLと富士を撮ってみたが、かっこいいお山にかっこ悪いバイクで何とも絵にならない。おまけに付けたらかっこ悪いリアボックスに登山のストックを取り付けて、なおさらカッコワルイったらありゃしないワ。自家製の風防がさらに輪をかけている。しかし、通勤にもレジャーにも使えて、1Lで30q以上走ってくれる。こんなバイクは日本でも数少ない。そういう意味ではホンダSL230は名車なのである。

走行46000qを超えた。何とか今年度はもってくれい。年末には大阪に持って帰って大整備してやるぞう。バイクは実用的なのが一番いいのである。今日はストックの効用をいやと言うほど思い知らされた。この一本のアルミ製杖が体力の消耗を半分くらいにしてたのである。特に下りのときは、長さを最大にしてつっかえ棒にすると筋肉がひきつってこなかった。さて、日も暮れる。一直線で帰ろうっと。今年、富士が見れるのは、これが最後かもしれない。